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コーヒーで生きていくとは

更新日:7月4日

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当時、私は珈琲農園でコーヒーを学びたいという思いはありつつも、バリスタや焙煎士になりたいという思いはありませんでした。


自分のコーヒー屋を作りたいという考えも全くありませんでした。


理由は、実際にニュージーランドで現地のカフェで働いてみて、コーヒー一杯の単価、原価の高騰、家賃や光熱費、人件費などの店舗維持コストなど考えたときに、飲み物のコーヒー屋で生きていくのは自分には到底出来ないと思っていました。


『コーヒーで生きていく』ことの難しさを知りながらも、コーヒーを学びたいという思いもあって、徳之島・宮出珈琲園に行きました。


“コーヒー豆を育てているのではなく、コーヒーの木を育てているんだ”


コーヒー豆は収穫するまで最低“5年”はかかると言われています。


皆さんは、この“5年”という数字をどう思いますか。


コーヒーの木まるごと一本使うことにより、農家として収入源を増やすことにも繋がり、生産者ならではの、宮出さんにしか気がつくことが出来ないであろう視点で、栽培の部分だけでなく、生業としてのコーヒー、経営という観点からも私は多くを学ばせて頂きました。


実際に土に触れて生産現場に関わしていただいて、


『生産者の想いを伝えたい』


そんな言葉、軽々しく発することは私には出来ません。

 
 
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